サッカー全般

「監督」のはなし~その3

それでは二人目のはなしを・・・・・。

ヴィッセル神戸の松田浩監督(長崎北出身)です。
何を隠そう昨年途中まで3年半の長きにわたり、アビスパの監督だった方です。
まあ、私的にはかなり複雑なんですが・・・・。

「アジアの大砲」に比べると、地味な感じで知名度はイマイチかもしれません。
職場に同じ高校出身の若いやつが居るんですが、全く知りませんでした。

しかし、現役時代もれっきとしたJリーガー。
サンフレッチェのサイドバックだったんですが、とんでもないロングシュートを決めたことがあって
Jリーグ初期にはよくVTRが出ていました。

ヴィッセルでコーチや監督代行(当時の川勝監督が更迭されたため)をした後、
2003からアビスパの監督になり、最初の2年はあと僅かのところで昇格を逃しましたが、
2005のJ2で2位となり、3年目にして念願のJ1昇格を達成しました。

ということで、昨シーズンはJ1アビスパ福岡監督としてスタートを切りました。

しかし、シーズン当初から弱点と言われた決定力のあるFWの補強が進まず、
不安を抱えたスタートでした。

シーズンが始まると、不安は的中し、内容はいいが勝ちきれない、引き分けや1点差負けが多い、
という状態が続きます。

そしてリーグの中断期間へ・・・・。誰もがFW補強の必要性を訴える中・・・。
クラブは補強でなく、監督交代を選択しました。
そうです松田監督は更迭されました。
(後任の監督が川勝氏というのはヴィッセル時代と逆。不思議な縁です)

本人は更迭を言い渡されたとき、「補強の話かと思った」と語っているぐらいですから
その気持ちは察するものがあります。

もちろん、成績は悪かったですし、J2時代から松田監督の評価は賛否両論がありました。
(個人的にはギリギリ及第点と思っていましたが・・・・・)
それでも、この交代劇は本当にわかりにくかった!!

しかし、ここから「ストーリー」が始まります。

「サッカーの神」は松田監督に同情していた、いや、・・・・・。
何か悲しくなってきました。

その後、松田氏はJ2ヴィッセル神戸にコーチとして復帰します。
しかし、シーズン終盤、監督であったバクスターが家族の病気を理由に戦線離脱。
そうです。松田氏は再び監督となるのです。
(この時点で何となく嫌な予感がありました・・・・・)

案の定神戸はJ2で3位でシーズン終了。アビスパとの入れ替え戦へ駒を進めます。

入れ替え戦の話は・・・・省略します。
結果は皆さんご存じの通り(涙)。

くしくも松田氏は2年連続J1昇格という偉業!?を達成しました。

こうして今期もJ1監督として、シーズンを迎える松田氏です。

ちなみに神戸は国見出身の三浦淳がチームの中心ですが、同じく国見出身の大久保を獲得し、
攻撃陣の駒はまずます。
それでも戦力的にはJ1では下の方ですが、松田監督に巡ってきた2度目のJ1挑戦。

悔いの残らないよう頑張って欲しいものです。

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